■人生の成功者の共通点を探った男
アメリカでかつて鉄鋼王といわれ大金持ちだったカーネギー卿は、ニューヨークにある音楽ホール「カーネギーホール」を寄贈したことで、日本でも有名です。カーネギー卿は、人生の成功者になる人にはなにか共通点があるかどうかをある若者に無報酬で調べさせました。若者は、カーネギー卿に言われた成功者を一人一人取材していきました。フォード自動車を設立したフォード、発明家のトーマスエジソン、スタンダードオイルの創立者ロックフェラー、電話を発明したグラハムベル、アメリカ第26代大統領ルーズベルトなど約500人に約20年かけて直接会って話しを聞き、それらをまとめていきました。しかし、共通項はなかなかありませんでした。雄弁な人も無口な人もあり、学歴のある人も無い人もあり、人生の成功者と呼ばれる人は多種多様であることが分かりました。しかし、最後に気付いたのは、人生の成功者になる人はだれも「決してあきらめない」「やりつづける」ことができる人であることが判明しました。ちなみに、最近ノーベル賞を受賞して人気のある島津製作所の田中耕一さんも同じようなことを言っていました。
さて、カーネギー卿に言われた若者は、カーネギー卿が死んだ後、自ら取材した内容を「成功プログラム」として体系化し、世の中に普及を図り、ナポレオンヒル博士と呼ばれるようになりました。

■月5万円の貯金をし続ける男

日本マクドナルドの会長藤田田(ふじたでん)は、若い頃から月5万円の貯金をしています。金持ちになってからは、月10万円、月15万円と増やしているそうですが、ともかく月5万円以上の貯金を欠かさずしているのです。彼のすごいところは、その銀行口座から一度たりともお金を下ろしたことがないことです。このように貯めた彼の貯金は、すでに1億円を越えていて、この口座のある都市銀行の支店では個人としては、最高の顧客だそうです。藤田田は、これからも貯金を続けることでしょうが、死んでもこのお金を下ろして何かに使うつもりはないようです。
なぜ、彼はこのようなことをするのでしょうか?
それは、「信用」を築くためなのです。自分は、こつこつと貯めることのできる人間ですよ、事業が厳しいときでも一切手をつけていない資金がこれだけありますよ、というのを銀行にアピールしているのです。そのお陰で、銀行からは何十億というお金を事業のために融資してもらうときも、藤田田なら返済は大丈夫と信用してもらっているのです。藤田田は、信用というものを良く分かっている男です。

■映画「マルサの女」に学ぶ金儲けの極意
伊丹十三監督の映画「マルサの女」シリーズは、皆さんも観たことがあるでしょう。確定申告の時期になると必ずテレビで放映される国税査察官(別名マルサ)の話です。1作目の「マルサの女」(1987年)は、ラブホテルを数軒経営する事業家権堂(俳優は、山崎努)の脱税をあばく話でした。この中で、権堂がどうやって金もうけを成し遂げたかをマルサの女の板倉亮子(俳優は、宮本信子)とその上司花村(俳優は、津川雅彦)に語る象徴的な場面があります。権堂は、こう言います。「金をためようと思ったら使わないことだよ」「あんたは葬式があれば1万、結婚式があれば2万とだすだろ」「そんなもん出していたら金は残らない、100万あったって使えば残らない。10万しかなくても使わなきゃなくならない。」そして、コップに水を注ぎながら、「あんた今、ポタポタ落ちてくる水の下にコップを置いて水ためているとするわね、あんたのどが渇いたからといって半分しかないのに飲んじゃうだろ、これ最低だね。なみなみいっぱいになるのを待ってそれでも飲んじゃだめだよ。いっぱいになってあふれて垂れてくるやつを、これをなめて・・・がまんするんだ」
伊丹十三監督は、この場面で金持ちの本質を山崎努に言わせて、観客にメッセージを送っているように思えます。

■不動産屋さんに聞いた話

筆者の知り合いの不動産屋に勤めるAさんから聞いた話です。Aさんは、長く不動産屋に勤めた経験から、住宅展示場や完成見学会に訪れるお客がどんな車に乗ってきたかを見て、家を買える人かどうかを見抜く方法があると教えてくれました。「最近発売された新車に乗ってくる人はまず相手にしないね」「古いカローラなどの大衆車に乗ってくる人には、住宅を積極的に売りこむことにしているんだ」と言います。その訳は、新車に乗ってくる人には、車のローンが残っているので、住宅を買うときのローンが銀行や金融公庫で下りないケースが多いというのです。生活ぶりも派手でその時の流行を追っているので、返済がいきづまるケースも多いというのです。その反対に、古い大衆車をのりつぶすくらいに丁寧に乗っている人というのは、車のローン残高もゼロなので、金融機関もお金を貸しやすいし、物を大切にするような生活ぶりが伺え、がまんすることを知っているので返済も問題ないというのです。Aさんは、そんな古い大衆車に乗ってくる人をターゲットにして、住宅を売って営業成績を上げているんだそうです。

 


 

■ブランド品のバッグとポスティングの関係
昨年の今ごろ、当社は大変な事態に追い込まれていました。配布員の一人の主婦が800枚のチラシを配布せずにゴミステーションに出したことが発覚して、お客様の信用をなくしたことがありました。この主婦は、配布終了しましたと報告し配布地図も提出していました。そして、当社の問い合わせにもウソをつきつづけたために問題が大きくなり日本ポスティング協同組合の加盟各社にもご迷惑をかけてしまいました。筆者は、組合の総会で各加盟会社の社長さんに頭を下げてまわりました。当たり前ですが、お客様からはこの800枚分も含めて10000枚分すべての配布代はいただけませんでしたが、会社としては、この主婦以外の配布員には配布代を支払いました。昨年から登録されている皆さんは、当時のまかせて通信で詳細をご存じだと思いますが、最近登録された方には初耳だと思います。
さて、後で聞いたことですが、この主婦が当社の登録説明会に参加した時、有名なブランド品R社のバッグを持って服装もブランド物ばかりだったということでした。説明会の参加者の中でもちょっと異質だったそうです。当社は、1円2円の単位の商売をしているわけで、みなさんも1円2円の価値をよく知っている人たちだと思います。しかし、このブランド大好き主婦は、てっとりばやく稼ぐことしか考えなかったようです。つまり、配らずにお金だけをもらおうと。(詐欺行為です)
今までの金持ちの人のパターンを見るとこのような人は、金持ちになれないということになります。
(ブランド品を持つのがいけないということではありませんので、悪しからず)

■貯まっていますか?■

 

 

 

当社では、配布員の皆さんへの業務委託費を地元信用金庫に統一して振り込ませてもらっています。この意味は、普段使わない口座をつくってその口座でお金を貯めていく楽しみを味わってもらうためです。業務委託費は少額でも、貯まれば面白いものです。しかし、少し貯まると使いたくなるのが人情です。家族で旅行に行ったり、なにか大きな物を買ったりしてしまいます。「マルサの女」の中でラブホテルを経営している権堂さんのようには、なかなかいきません。
筆者もそうですが、なかなか金もうけには向いていないらしく、少し貯まるとついつい使ってしまう性分です。それはそれでいいかなと最近では思っています。いろいろな金持ちや金もうけの話は、話としては面白いので研究はしていますが、自分にはできないような気がします。でも、いいのです。なにせ、当社は金もうけよりも人もうけが仕事なわけですから。(先月のまかせて通信を参考にしてください)

メールボックスデザインコンテストの集計結果は、次号のまかせて通信特集号にて発表します。
11月20日に締め切ったメールボックスデザインコンテストの投票には、多くの方がアンケートとともに提出していただきありがとうございました。只今、鋭意集計中です。12月末までには、集計がまとまり、各賞の受賞者には賞品を授与する予定です。また一緒に答えてもらったアンケートの集計結果もなかなか興味深いものがでてきていますので、一緒に次回のまかせて通信特別編集号で発表したいと思います。

※来春、お子さんが保育園に入園される予定の方で就労証明書が必要なかたには、証明書を発行しますので、各まかせての事務所までご連絡ください。


2003年の当社の年賀状図柄です。



まかせて通信は、この号で50号を迎えました。よく、ネタが切れずに続いたなと思います。やはり、継続は力なりですね。アンケートの中でも、「まかせて通信楽しみにしています」なんて書いてくれた方が何人もいて、元気づけられました。これからも、ポスティングと世相の関係をその都度取りあげていきたいと思いますので、お付き合いのほどよろしくお願いします。
また、昔のまかせて通信を読んで見たいという方のために、当社のホームページを開設して、そこで過去のまかせて通信を発表していこうと準備しています。こちらも準備が整い次第、ご報告します。

それでは、みなさんよいクリスマス、
よいお年をお迎えください。

2002年12月20日
(有)ペーパー・シャワーズ 代表 村松 昭文

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配布員A子さんとB子さんがいます。A子さんは、ポスティングの際に常に一番効率良く配布することを考えています。B子さんは、常にお客様のことを考えてチラシを配っています。このように2人の性格は異なります。

 下図のような坂のうえに、一戸だけ家があります。A子さんは、いつも自転車で配布していますが、この家にチラシを配るためには2つのルートがあります。
自転車を押してチラシを配りにいけば、帰りは自転車に乗って一気に帰ってくることができます。(この坂は、きついので自転車に乗って上ることはできません)また、自転車を坂の下に置いてチラシを持って階段を上っていけば距離も短くていいのですが、また歩いて帰ってこなければなりません。A子さんはいづれの方法も試してみましたが、その結果はつぎの通りでした。

 

坂      道
距離片道 400m  行きは自転車を押して6分
帰りは自転車に乗って2分

合計     8分
階      段
距離片道100m 行きは歩いて 3分
帰りは歩いて 3分

合計    6分

 

つまり、階段を使って歩いた方が2分ほど早く行って来られたのでした。ところが、最近この家へ行くバイパス道路が建設されることになりました。バイパス道路ができると距離は片道400mよりも短くなりそうです。さて、何mになったら自転車を押して行った方が早く行って来られるでしょう。
        回答例     ?坂道の距離片道  350m未満
                ?坂道の距離片道  300m未満
                ?坂道の距離片道  200m未満  
        ヒント     距離に比例してかかる時間は短くなるとします。

 



※先月号問題6の回答
  こたえ、?案  日本では、くるまは左側通行です。Bさんは、車の進行方向に逆らっていけば前方だけ気にして歩いていけば安全です。?案のように後ろから車がくるルートで歩くと常に後方を気にしながら歩かなければならないので、危険ですし、ポスティングに集中できません。皆さんも交通事故には十分、気をつけてくださいね。

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